2014年01月02日

ノイマン&チェコ・フィルのヤナーチェク:シンフォニエッタ/タラス・ブーリバ


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1982年 プラハ、芸術家の家での録音。

ヤナーチェクの2大管弦楽曲を収めたCDは、近年発売された村上春樹氏の小説の影響もあって、かなりの点数が発売されている。

両曲ともに、ヤナーチェクならではのモラヴィアの民俗音楽を高次元で昇華させた独特の美しい旋律に満ち溢れた傑作であるが、特に、「シンフォニエッタ」の第1楽章の金管楽器によるファンファーレなど、技術的にも相当なものが求められることもあって、現代の名うてのオーケストラにとっても、演奏しがいのある楽曲と言える。

それ故に、オーケストラの輝かしい音色や技量などが売りの演奏(それも重要な要素であるが)が多いが、このノイマン盤は、そうした音色や技量面を売りにした演奏ではない。

故国の大作曲家への畏敬の念を踏まえた全体を貫く情感の豊かさは、過去のどの演奏にも優る。

したがって、本盤にオーケストラの技量や輝かしい音色などを期待する聴き手には、いささか物足りないという印象を与えることもあるとは思うが、同曲のモラヴィアの民俗音楽を土台とした本質的な魅力を味わいたいという聴き手には、底知れぬ感動を与える名演である。

ノイマンとチェコ・フィルは2曲ともヤナーチェクの音楽の本質をよく摑んだ演奏で、リズムや音色の面でのヤナーチェクの特色を余すところなく伝えている。

モラヴィアの生んだ異色の大作曲家ヤナーチェクの作品は、同じチェコ出身のスメタナやドヴォルザークとは一味違った色合いを持っているが、ノイマンとチェコ・フィルはそうしたヤナーチェクならではの音楽的魅力を余すところなく描き出している。

「シンフォニエッタ」の金管と弦の扱いもすばらしいし、「タラス・ブーリバ」の各曲の表す物語の描き方もうまく、綿密な計算のもとに巧緻に組み立てられている。

全体を通じてチェコ・フィルの弦の美しさと金管のうまさに圧倒される。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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