2012年08月03日

クレンペラーのベートーヴェン:交響曲第7番、ラモー:ガヴォットと6つの変奏曲(クレンペラー編)


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1968年10月12〜14日 ロンドン、アビーロード第1スタジオでのステレオ(セッション)録音。

こんな名演が存在していたとは!

1960年のスタジオ録音をはるかに凌ぐ、クレンペラーの最晩年を飾る超名演だ。

非常に個性的な演奏で、極度に遅いテンポと、それをひたすら持続し続ける演奏。

しかし聴き進むうち、それが心地よくなってくる。

恰幅のいい、ゆったりとしたテンポが支配する重量級の「第7」で、個性的であるが、楽しめる音楽の範疇で、遅いというだけで批判するにはもったいない演奏だ。

バスの充実と管楽器群の声部が弦にかき消されることなく響くために、立体的な音響を創りだす。

あまたの名盤があり、何度も聴いたはずのこの曲で、極めて新鮮な感動が得られる。

あえて言えば、廃盤だった理由も納得できる「個性的すぎる」演奏だ。

対抗配置によるパノラマ感、内声部や伴奏音型の強調による立体感はいつものクレンペラー・スタイルで、しかもクライバーで気になるスポーツ的快感は皆無! 恐るべき凄演だ。

独特のゆったりしたテンポから、堂々たる表現を演出し、内なる魂の燃焼とともに仰ぎ見るような雄大なベートーヴェン像が出現する。

冒頭から極めて遅いテンポなのに、オーケストラが息切れすることなく、全力でスコアを音化しきっている。

第2楽章の深遠な音楽は感動的で、フィナーレはまさに「象のダンス」!

どんな盛り上がりの箇所に差し掛かっても、クレンペラーの悠揚たるテンポは微動だにしない。

「第7」がこれほどのスケールの大きさで演奏された例は空前にして絶後ではないだろうか。

演奏を聴き終わった後の感動はもはや筆舌に尽くしがたい。

毒の多い演奏だが、「7番好き」なら持っていて損はない。クレンペラーの怪物らしさを味わうためにも。 

付属のラモーの変奏曲は、とても愛らしい逸品で、これを聴かずにいるのはちょっともったいない。

クレンペラー自身の編曲により最後の変奏で全オーケストラによるクライマックスが何とも堪らない小品だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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