2012年08月07日

カラヤンのバッハ:ミサ曲ロ短調


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「ミサ曲ロ短調」は、まさにカラヤン美学の頂点に立つ重厚で劇的なバッハである。

宗教的ではなく、純音楽的に美しい演奏をしており、カラヤンらしい演奏だと思う。

カラヤンのバッハは聴く者を美音の洪水で圧倒する。

リヒター盤ももちろん素晴らしいが、バテレンでもなく純粋に音楽芸術を楽しみたいという場合は、カラヤンのような演奏の方が聴きやすいし、録音状態もよい。

古楽器による小編成の演奏が主流となっている中で、このようなカラヤンによるバッハ演奏を古色蒼然たるものとして忌避する向きもあるが、かつての大指揮者はこうした大編成による演奏を行って、喝采を浴びてきたのである。

その彫琢の細やかさと"美"のためにすべてを奉仕させてしまうカラヤンの徹底した審美の世界は、その純度が高ければ高いほど、バッハがこんなにも美しくてよいのだろうか、という疑問も湧く。

ここまでバッハが官能的な美を獲得してしまうという意味で、前人未踏のバッハであり、一聴に値する演奏である。

このようなバッハ演奏の輝かしい伝統に思いを致せば、軽妙浮薄が尊ばれる現代においてこそ、伝統的な大編成によるバッハ演奏は、その原点を再認識させてくれるという意味においても十分に存在価値があるものであり、もっと評価されてしかるべきなのではなかろうか。

バッハの曲は現代楽器を用いた現代の奏法で演奏して欲しい、という向きには最高の演奏だ。

歌手陣やカラヤンによって徹底して鍛えられたであろうウィーン楽友協会合唱団による合唱の出来も素晴らしいものがあり、録音の良さも相まって、安心してバッハの音楽の魅力を満喫することができる。

オリジナル・イメージ・ビット・プロセッシングによって、国内盤よりも音がクリアでよくまとまっている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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