2012年08月20日

ジンマンのベートーヴェン:交響曲全集&序曲集


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古楽器演奏や奏法は、かつては学究的な性格が強く、感動とは程遠い演奏が散見されたが、最近では芸術的にも通用するハイレベルの名演が増えてきつつある。

そうした名演を成し遂げてくれる指揮者の旗手の一人がジンマンである。

ベーレンライター版を使用し、そこにジンマン独自の解釈を加えたこのベートーヴェンは素晴らしい。

賛否両論のジンマンの演奏であるが、古楽風のアプローチで、溌剌として躍動感もあり斬新な演奏で大変楽しめた。

ジンマンの才能が全開した芸術的名演集であり、緩急自在のテンポで、各楽曲の性格を見事に描き分け、ベートーヴェンの交響曲と序曲の魅力を存分に味わうことができる。

ジンマンは、スコアに書かれた音符を自分自身のものとして消化しつくし、どの1ページも絵のように美しく、フレッシュだ。

伝統的で重厚なベートーヴェンを聴き慣れた耳には、違和感もあるかもしれないが、とにかく聴いていて楽しく、愉悦感のようなものまで感じる。

颯爽且つ斬新なオーケストラは、叙情性や高揚感にも不足せず、その疾走感がなんとも聴き応えがある。

金管や打楽器群の強奏、強打も気持ちがいいし、そこにジンマン独特の歌も加わり、まさに新時代のベートーヴェン像を表出させている。

しかも、こんなふうに斬新なスタイルで演奏しながら、少しも薄味になっていないのは偉とすべきだ。

ジンマンを聴いて考えさせられる事が多く、今までの巨匠達のような重厚さはないが、それらを取っ払っても面白い解釈であり、これはこれで立派なベートーヴェン演奏だし、音楽表現の未来を感じさせるものだ。

たしかに、伝統的なベートーヴェンになじんだ耳には、やや違和感を感じる向きもあろうが、これこそ21世紀のベートーヴェンだと思う。

初心者には伝統的なバレンボイム盤と、新時代のこのジンマン盤を持っていればもうこれで十分だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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