2012年08月14日

パーヴォ・ヤルヴィ&フランクフルト放送響のブルックナー:交響曲第9番


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



2008年2月27日〜29日、アルテオーパー、フランクフルトに於けるライヴ録音。

大御所向きのブルックナーはこの指揮者自身興味の尽きない作品と語っているようにこの取組みも並々ならぬ意気込みだ。

ホールトーンを生かした美しいブルックナーで、特に弦セクションのふくよかなサウンドには心惹かれる。

演奏時間は27:41/10:50/27:06と、かなり遅め。

かなり遅いテンポをとっているが、同じ遅い演奏でもチェリビダッケのように極端ではなく、かと言って、ジュリーニのような情感のほとばしった粘着質の演奏でもない。

では、中庸の美徳を備えたオーソドックスな演奏かというと、必ずしもそうではない。

遅めのテンポで丹念に描かれた正攻法で格調高い演奏であり、まだ40代でこれほど奥の深いブルックナーを表現できることが少々驚きだ。

もちろん没個性的な演奏では決してなく、隋所にパーヴォらしい瞑想的な冷徹さが感じられる解釈が散見される。

変な例えかもしれないが、アファナシエフの演奏するベートーヴェンの後期ソナタと同じような感動を覚えた。

音楽に過度の没入はしていないのだけれど、鋭い分析眼と遅いテンポで、音楽そのものの美しさを隅々まで引き出している感じ、とでも言おうか。

万人にお薦め、とはいかないかもしれないが、ブルックナー・ファンは聴いて損のない、新機軸の演奏だと思う。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 21:32コメント(2)トラックバック(0)ブルックナー | ヤルヴィ 

トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by maru   2012年02月23日 12:21
5 いつもTBありがとうございます。プレートル、ヤルヴィ どちらも新しいブルックナーの喜びを得る事が出来そうな演奏ですね。聴いてみたいと思います。
2. Posted by 和田   2012年02月23日 12:50
maruさん、コメントありがとうございます。
大巨匠のプレートル、新進気鋭のパーヴォ・ヤルヴィ、ともに個性的で興味深いブルックナー演奏であり、お聴きになられて損はないと思います。
私はぜひともナマで聴いてみたい、そんな欲求に駆られます。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ