2012年08月17日

シモーネ・ヤング&ハンブルク・フィルのブルックナー:交響曲第8番(1887年第1稿)


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かつては学者の研究の素材でしかなかったブルックナーの初稿であるが、ケント・ナガノによる「第4」など、優れた名演が増えてきつつある。

そのような中で、シモーネ・ヤングもブルックナーの初稿を積極的に採り上げている指揮者の一人であり、既に「第2〜4」において初稿による優れた名演を成し遂げてきている。

そんなヤングも、よりスケールの大きい「第8」では、どんなアプローチを見せるのか若干の不安も感じていたが、それは杞憂であり、期待を裏切らない名演を成し遂げた。

全体としてはスコアを忠実に音化しつつも、決して大人しい演奏ではなく、オーケストラを重厚に鳴らしつつ、女流指揮者ならではの繊細さも兼ね備え、初稿ならではの魅力を存分に満喫させてくれる。

ヤングの演奏は、必要以上に構えない、いわば自然体でありながら、聴かせるべきところでも十分満足させてくれる。

それにしても美しい演奏だ。迫力も十分。

オーケストラが壮絶に鳴り響き、スケールは巨大で、しかも非常に味わい深い。

強奏部でこれだけ鳴り響き切っているのに、決して荒くならないところは凄い。

シモーネ・ヤングは、このブルックナーの「第8」において、クナ、シューリヒト、チェリ、朝比奈、ヴァント、ジュリーニ、ハイティンクらと比肩する最高度の独創性をこの演奏で発揮した。

そしてシモーネ・ヤングの名前は筆者の中で強烈な印象をもって刻み込まれた。

素晴らしい新鋭女流指揮者の登場であり、ブルックナー・ファンにははずせない素晴らしい1枚である。

SACDマルチチャンネルの高音質も大いに魅力的であり、音質面も加味すると、現時点では最高の名演盤の一つと言っても過言ではあるまい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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