2012年08月28日

ザンデルリンク&ベルリン響のベートーヴェン:交響曲第2番、交響曲第5番


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ドイツの名指揮者クルト・ザンデルリンクが昨年の9月18日、ベルリンで亡くなった。98歳だった。1912年生まれ。老衰とみられる。

遅ればせながら、心よりご冥福をお祈りします。

彼はドイツ生まれながらユダヤ系だったため、ナチスが台頭するとソ連へ移住し、レニングラード・フィルの指揮者を務めた。

戦後の1960年に当時の東ドイツに戻りベルリン交響楽団(現ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)の首席指揮者に就任し、このオーケストラを一流のオーケストラに育て上げた。

本盤に収められた「第2」(1973 Live)と「第5」(1984 Live)もベルリン響を指揮したライヴ録音で、録音年代に10年以上の開きがあるが、両曲ともに、やや遅めのテンポで一貫した剛毅にして重厚な名演だと思う。

「第2」は、ザンデルリンクの愛奏曲とのことであるが、剛毅なたたずまいながら、決して鋭角的な印象を与えることなく、むしろ、旋律を風格豊かに、自然体で歌い抜いている点は、いかにも同曲を自家薬篭中のものとしていることが伺える。

「第5」は、ザンデルリンクが晩年にレパートリーから外した曲とのことであるが、演奏の特徴は「第2」とほぼ同様で、細部まで良く練られた、さすがの仕上がりだと思う。

第3楽章の堂々たる歩みや低弦のうなるような響きなど、音の重心が低く、重厚さがより際立っている。

「第5」で特に興味深かったのは、第1楽章の何度も繰り返される有名な第1主題の動機で、この主題の3連符を抑揚をつけたりせずに、一気呵成の急速テンポで演奏している点。

主部のテンポはやや遅めなので、余計に目立つが、決して違和感を感じさせないのは、ザンデルリンクが、「第5」を完全に掌握していることの証左と言えよう。

録音は、おおむね鮮明であるが、「第2」については、冒頭の音の若干の揺れや、隋所に見られる不自然なエコーなど、録音の古さが目立つ点が惜しまれる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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