2012年08月30日

ミュンシュ&ボストン響のブラームス:交響曲第1番&悲劇的序曲


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ミュンシュのドラマティックな表現力が極限まで発揮された『ブラ1』の名演。

ボストン響のパリッと冴えた輝かしい金管の響きを効果的に生かしながら、凄まじい推進力で全曲を聴かせてしまう勢いを備えており、有名な最晩年のパリ管弦楽団とのEMI録音とはまた別の味わいを持つ、より剛毅な迫力に満ちた男性的な解釈といえよう。

この演奏にしかない明るさと力強さ、そしてトスカニーニのカンタービレような深い歌い込みも感じる。

また、晩年のパリ管弦楽団よりもアンサンブルの精度が高いのも魅力である。

ミュンシュは、フランス人でありながらドイツ音楽を得意としており、その中でもブラームスは十八番の一つであったと言われる。

本盤の「第1」は、あのパリ管弦楽団との名演の12年前の録音であるが、パリ管弦楽団との名演が、オーケストラとの出会いが浅かったこともあってなのか、出たところ勝負のライヴ的な迫力が持ち味であるのに対して、本盤の演奏は、ミュンシュの芸風や人となりを深く理解したオーケストラの安定した演奏が魅力ということが言えるだろう。

もちろん、安定とは言っても、それは安全運転という意味ではなく、ミュンシュならではの劇的な迫力にもいささかの不足はないのはさすがと言うべきである。

終楽章の有名な旋律を、超スローテンポで演奏するなど、一筋縄ではいかないところもある。

ドイツ風な重厚さよりも直線的なダイナミズムを重視したその解釈は、陰鬱なブラームス像を好まないファンからは熱狂的に支持されよう。

「悲劇的序曲」は、快速のテンポによる劇的な名演で、指揮者の手足と化したオーケストラの充実ぶりと相俟って一気呵成の進行が聴きもの。

それにしても、Biu-spec-CDの音質向上効果はめざましく、ステレオ初期録音が、あたかも最新録音かの如く聴こえるのは実に素晴らしいことだ。

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classicalmusic at 21:08コメント(0)トラックバック(0)ブラームス | ミュンシュ 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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