2012年08月31日

トスカニーニ&NBC響のブラームス:交響曲第1番(XRCD)


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1951年11月6日 ニューヨーク、カーネギー・ホールでのモノラル録音。

本盤を聴いて先ず感動したのは、XRCD化による見事な音質だ。

トスカニーニのCD中、おそらくはトップの座を争うほどの高音質に改善されており、特に、第2楽章の終結部のヴァイオリン・ソロのシルキーな音色など、最新録音にも優る信じ難い鮮明な音質である。

まず耳につくのは、低弦の圧倒的に豊かな充実ぶりで、今までのCDとは別の音源を聴いているようだ。

オケの美しい音全体に広がりが出て、演奏にも以前の性急さが薄れ、余裕があるように感じる。

巷間、トスカニーニは、快速のイン・テンポを信条とする指揮者だと言われているが、確かに、過去に発売された数多くのデッドな劣悪音質のCDを聴いていると、そのような印象を受けるのも否めない事実であろうが、本盤のような高音質CDを聴くと、トスカニーニが、決してそのようなイン・テンポ一辺倒の指揮者でないことがよくわかる。

テンポは場面場面で的確に揺れ動くし、特に、終楽章の中間部の低弦による名旋律の主題の歌わせ方など、快速トスカニーニのイメージを根底から覆してしまうほどの、堂々たるテンポ設定だ。

それにしても、隋所に聴かれる旋律の艶やかな歌わせ方の巧妙さをどう表現すればいいのだろうか。

もちろん、圧倒的な迫力にもいささかの不足はなく、とても90歳に近い老巨匠による指揮とは思えないぐらいの生命力に満ち溢れており、トスカニーニの魂の演奏がXRCD化によって蘇っている。

トスカニーニならではのぐいぐいと攻めるかのように豪快な第1、第4楽章は圧巻!

無いものねだりながら、ブラームスの「第2〜第4」も、XRCD化して欲しいと思ったのは、筆者だけではないと思われる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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