2012年09月01日

オーマンディ&ロンドン響のドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」


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1966年11月7日 ロンドン、ワトフォード・タウン・ホールでのスタジオ録音。

『新世界より』はオーマンディお得意のレパートリーであったが、スラヴ風の憂愁を重厚でスケールの大きな響きで表現した名演と言えよう。

オーマンディが珍しくロンドン交響楽団を指揮した『新世界より』は、冒頭から終結まで一分の隙もなく充実しきった音楽性に満たされており、素晴らしい。

誠心誠意、心をこめて演奏をしているといった趣きであり、こうしたオーマンディの『新世界より』という、いわば通俗名曲に対する真摯な姿勢が、我々の心を打つ。

何の変哲もない表現だが、要所を手堅く押さえた構成は模範的といってよく、歌うべきところも過不足ない表情である。

しかし、よく聴くとその中に巨匠的な円熟があり、終楽章など堂々としたスケールの大きさを感じさせる。

ローカル色やノスタルジーにはやや遠いが反面、普遍的な音楽美という点では最も高い水準にある演奏のひとつだろう。

それにしても、このオーマンディ&ロンドン交響楽団の『新世界より』のなんと迫力満点で爽快なことか。

歯切れ良くノリのよいテンポ、オケ全体の息がぴったり合った緊迫感、1966年の録音だがまったく音の古さも感じさせない。

聴かせどころのツボを心得た名演というべきであり、最円熟期の名匠の高踏的なゆとりの境地すら感じさせる。

オーマンディがフィラデルフィア管弦楽団との長年のコンビで多数の録音を残していると、どうしても「ビジネス」としての商業録音という気がして、あまり好んで聴くことがなかったが、この『新世界より』はフィラデルフィア管との一連の録音よりもリアリティを感じる素敵な演奏だと思った。

奇しくもケルテスが同年に同オケで同曲を録音しているが、指揮者による鳴りの違いが如実に現れていて面白く聴くことができた。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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