2012年09月10日

ヤンソンス&バイエルン放送響のブルックナー:交響曲第7番(SACD Hybrid)


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素晴らしい名演。

何よりも第1楽章冒頭の主題が浮かび上がる瞬間が美しい。

ムジーク・フェラインザールのホールトーンが豊かに広がり、臨場感を増している。

眼前に広がるアルプスのような第1主題と民族的な第3主題との対比が面白い。

第2楽章はワーグナーの葬送曲と言われているがむしろ全生命に対する鎮魂歌ではないかと感じた。

重苦しさよりも美しさを重視し、淡々と進み押しつけがましくないのが良い。

成功のポイントは、ヤンソンスが自我を抑え、ゆったりとしたイン・テンポで、バイエルン放送交響楽団を無理なく鳴らし、決して隙間風の吹かない重厚な演奏を行っている点にあるだろう。

指揮者の解釈云々ではなく、ブルックナーの「第7」の音楽の素晴らしさ、美しさがダイレクトに伝わってくる。

ヤンソンスの指揮には「偉大なる中庸」という表現がよく似合い、何よりも安心して聴くことのできるブルックナーとなっている。

ノヴァーク版を使用しているが、第2楽章の頂点でのシンバルの音色を抑え気味にするなど、決して外面的には陥らないようにしている点も心憎い限りだ。

全編を通して官能的とさえ言える聴覚的な美感が感じられ、むしろ何度も繰り返し聴きたくなる。

それにしても、SACDマルチチャンネルは素晴らしく優秀で、ブルックナーのオルガン的響きを充分に堪能させる。

殊に、冒頭の弦のトレモロの繊細な響きの再現など、まさに真骨頂と言えるだろう。

国内メーカーでも、エクストンが最近ではマルチチェンネルの発売から撤退しつつある中で、バイエルン放送交響楽団をはじめ、欧米のオーケストラの自主レーベルが、発売の努力をしているのは心強い限りだ。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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