2012年09月17日

『ハイドン 106の交響曲を聴く』を読んで


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ハイドン・イヤーの2009年、単行本の発行は確かこの1冊だけで、期待は高かった。

モーツァルトと同時代(少し上の世代)の作曲家として、どうしても影の薄い地味な存在と見られがちなハイドン(1732〜1809年)。

しかしその音楽はウィットとユーモア、独創的なアイデアにあふれ、隠れファンも多い。

本書は、「ハイドンの名前は知っているがあまり聴いたことがない」という人向けに、クラシック音楽のこの「未開の宝庫」をぜひ再発見してもらいたいという願いから執筆されたと見られる。

長大な交響曲全曲の解説という視点、いろいろな資料にあたった準備、おそらくCDで全曲通聴し、各交響曲を譜例をつけてわかりやすく解説してくれている点、独自の視点で各曲の特徴を描き出した点には、敬意を表する。

ハイドンの交響曲全集を、例えばドラティ盤など、国内盤で購入すると相当な出費が必要になる。

しかし、輸入盤だと、例えば、最近発売されたデニス・ラッセル・ディヴィス盤など1万円以下で入手可能であるが、日本語解説書がない。

そのような時に、本書籍は、鑑賞のよき羅針盤になってくれる。

残念なのは、コラムなどをもう少し充実させてくれると嬉しいと思うのだが、それでも、特に、一般には殆ど知られていない初期の交響曲(有名な音楽の友社発売の名曲解説ライブラリーにも載っていない。)について、一曲毎に丁寧にわかりやすく解説してくれていることを考えれば、贅沢は言えないだろう。

ただし、肝心のハイドンの音楽の楽しさ、愉快さ、その魅力がなかなか伝わってこない。

その魅力でもあるユーモア、機知についての情報をもっと盛り込むべきではないだろうか。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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