2012年09月18日

デニス・ラッセル・デイヴィス&シュトゥットガルト室内管のハイドン:交響曲全集


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ハイドンの膨大な数の交響曲をすべて聴くのは、ハイドンのファンとしてもなかなか骨の折れることであるが、雇用主であったモルツィン伯爵や、エステルハージ侯爵の求めのままに作曲したと思われる、いわゆる小交響曲と言われる一部の宴会用の作品を除いては、いずれの交響曲も、細部にまで目を光らせた労作揃いであると言える。

パリ交響曲以降の傑作群にどうしても目が行きがちであるが、初期の作品でも、たとえば第25番など、後年の傑作を彷彿とさせる才能の輝きが見られる。

ハイドンの交響曲全集としては、これまではドラティによる初の全集や、最近ではフィッシャーによる全集が世評の高いものであったが、ハイドン・イヤーに併せて全集を完成させたデニス・ラッセル・デイヴィス盤は、これら過去の全集にも十分に匹敵する内容の名演ということができる。

何よりも、素晴らしいのはすべてがライヴ録音で、しかも各交響曲の演奏の出来にムラのないことだ。

ライヴ録音で出すのも、この録音にかける意義、或いはハイドンの交響曲に対する共感、愛情を感じる。

可能な限り作曲された順番に並べたり、初期の交響曲や疾風怒濤期、娯楽用など、ジャンル別に交響曲群を纏めたのも、なかなかの好企画だ。

室内管弦楽団ということで、編成はやや小さめであるが、それだけにアンサンブルの緻密さは際立っている。

録音も素晴らしいし、演奏の質の高さと優れたコストパフォーマンスはを考慮すれば、現在入手できるハイドンの交響曲全集として、第一に推薦されるべきものと評価したい。

輸入盤であるが故に日本語解説書はないが、前項で紹介した井上太郎氏が執筆された『ハイドン 106の交響曲を聴く』を参照しながら聴くと、各交響曲の性格などがよくわかる。

筆者はデニス・ラッセル・デイヴィス&二期会の『フィガロの結婚』全曲のゲネプロに招待されたことがあるが、独創的で大変良い出来映えだったことを付記しておきたい。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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