2012年09月19日

マーツァル&チェコ・フィルのブラームス:交響曲第1番


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マーツァルはどんな曲であれ、オーソドックスな解釈で、時には退屈と感じることもないわけではないが、この「ブラ1」は正攻法に徹して成功を収めた名演と言えよう。

古今のさまざまな「ブラ1」を聴いてきたが、これほど陶酔できる演奏・録音も少なく、歴史的名演と言えるのではなかろうか。

全体を43分で駆け抜けるという、ブラームスの「第1」としては速めのテンポ設定であり、マーツァルは、一直線のイン・テンポで演奏している。

テンポだけで言うと、かのベーム&ベルリン・フィルの名演と同様であるが、出てきた音楽は全く異なる。

ベームが剛毅でなおかつ重厚さが際立ったいかにもドイツ正統派の名演であったが、マーツァルの演奏は、むしろ柔和なイメージで、剛と柔という違いがある。

では、軟弱な演奏かというとそうではない。

ブラームスの音楽の美しさを、オーケストラを無理なく鳴らすことによって、優美に仕立て上げるという、マーツァル得意の名人芸が繰り広げられているのだ。

それには、やはりチェコ・フィルの巧さ、そして音色の美しさの貢献度を高く評価しなければならないだろう。

特に、終楽章のホルンの美しさや、低弦のしたたるような濃厚さも、あくまでも気品を失うことがないのは、さすがはチェコ・フィルだと思う。

ブラームスの音楽の魅力を、純音楽的なアプローチで、力強さをいささかも損なうことなく優美に仕上げた名演と評価したい。

SACDによる高音質録音も決して見逃せない。

エクストンとしても、これはかなりの成功例と言えるだろう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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