2012年09月30日

デュトワ&モントリオール響のフランク:交響曲/ダンディ:フランス山人の歌による交響曲


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ダンディが、フランスのエスプリに満ち溢れたデュトワならではの名演だ。

交響曲としては物足りないながら、優しい抒情とフランス的な洗練に満ちた麗しいこの佳曲をデュトワはティボーデとともに、まさにフランスの田舎の清冽な空気や透き通った川の流れを感じさせる美しい演奏を聴かせてくれる。

この曲特有の親しみやすい旋律を十分に歌わせつつ、決して安っぽさを感じさせず、気品を保っているというのは、まさにデュトワの棒によるものであり、さすがだと思う。

もちろんダイナミズムの点でも抜かりなく、決して能天気な演奏に陥っているわけではない。

ティボーデのピアノの合わせ方も見事で、優しくまた躍動と光に満ちている。

フランクは、デュトワとしては普通の出来だと思うが、それはあくまでも高次元でのことで、中庸の美徳を備えた名演とは言えるのではないか。

ゲルマン的な暗さ・重さよりも、ラテン的な軽さのある演奏。

濃厚な音の厚塗りという感じではなく、弦の重奏も、管楽器の吹奏もしなやかで風通しの良さを感じさせる。

かなり細かな表情づけもあるが、粘りも控え目なのでアカ抜けている。

ここで目立つのはデュトワ&モントリオール響の色彩とリズム感覚の良さ。

こんなにすっきりとカラフルで風通しの良いフランクも少ない。

誰にでも受け入れられるような(良い意味での)妥当なテンポとバランス、怒号しないオーケストラ、過不足の無いあるべき表現。

それでいて無個性と言うわけでもないので、これはレコードで聴けるデュトワ&モントリオールの成功作のひとつだろう。

この曲の重さが得意でない方には大いにお薦めしたい録音である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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