2012年10月01日

ビシュコフ&ケルンWDR響のブラームス:交響曲全集


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SACDでは、なぜか録音に恵まれないブラームスだが、そんな中で唯一の交響曲全集の登場だ。

録音・演奏ともに素晴らしい。

4曲いずれも名演と言えるもので、各曲の演奏の出来にむらがないのが素晴らしい。

全体の造型は、第1楽章での提示部の反復を必ず行うなど、正統で重厚なイン・テンポを装っているが、例えば4番の終楽章の終結部では猛烈な加速を見せるなど、ビシュコフならではの個性的な一面も見せる。

惜しむらくは、出来れば余白に「ハイドンの主題による変奏曲」(指揮者とオケの力量がよくわかる作品)くらいの管弦楽曲を収録して欲しかったこと。

2番がとてもおもしろい演奏でこの中では筆者は一番気に入った。

1・3番はオケの伝統と指揮者のコントロールが行き届いた名演。

4番だけが若干不満が残ったが、それは筆者がこの作品に晩年のワルターやカラヤン、ザンデルリンク盤にあるような”枯れた”味わいを求めたからで、これはこれで良い演奏で支持するリスナーもいるだろう。

筆者としては、ブラームスには悲壮感漂うというかもう少し厳しいものを期待して聴いたのだが、ビシュコフのブラームスはほのぼのとした感じがかえって新鮮な感じで、”大らかで明るいブラームス”であった。

カラヤンはビシュコフを後継者の一人と認めたが、そうした高評価が決して過大なものではないことを証明する全集だ。

ブラームスの交響曲全集では今なお稀少な存在のSACDによる高音質録音も嬉しい。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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