2012年10月14日

ビシュコフ&ケルン放送響のR.シュトラウス:「アルプス交響曲」/「ティル」


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日本での評価が低い実力派ビシュコフの代表的名盤で、ビシュコフ&ケルン放送交響楽団の進境著しさを示す名演だと思う。

荘厳な、しかし柔らかい響きに包まれた『アルプス交響曲』。

全ての細部が鮮やかに描き出されながらも、それらが冷たく遊離する事なく、一つの巨大な有機体として息づいている。

『アルプス交響曲』は、全体としては50分を切るタイムということで、平均的には速いが、聴き終えた後ではそのような印象を全く受けない。

むしろ、「頂上にて」や、「嵐の後の夕べ」の箇所など、他の様々な演奏よりもゆったりとしたテンポで旋律を美しく感動的に歌いあげている。

「嵐」の部分はさすがに速いが、このあたりの情景描写は見事で、凄まじいド迫力。

まさに、このコンビの好調ぶりを窺い知ることができる。

『ティル』も、物語に丁寧に寄り添った、新鮮極まりない演奏で、あたかも生き物のような緩急自在のテンポ設定が見事であり、金管も木管も実に巧い。

ユーモアを少し隠し味にしたような演奏も魅力的で、ビシュコフの語り口の上手さには脱帽する。

R.シュトラウスの華麗なオーケストレーションの魅力を引き出したビシュコフの手腕に拍手。

いよいよ偉大な指揮者となりつつあるビシュコフの真骨頂を聴くようだ。

ビシュコフ&ケルン放送響、このコンビでどんどん録音してほしい。

そして、両曲ともに素晴らしいのは、SACDマルチチャンネルによる高音質録音だ。

R.シュトラウスの巧妙なオーケストレーションをこれほどまでに鮮明な音質で捉えたCDは、空前にして絶後というべきではなかろうか。

指揮者、オーケストラ、そして録音の3拍子揃ったCDと高く評価したい。

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classicalmusic at 21:13コメント(0)R・シュトラウス  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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