2012年10月12日

オイストラフのショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第2番(オーマンディ)/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(M. ショスタコーヴィチ)


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初演者オイストラフによるショスタコーヴィチの第2協奏曲西欧初演ライヴ。

とんでもない録音が残されていたものだ。

作品の献呈者にして初演者である、オイストラフによるショスタコーヴィチの第2協奏曲は、モスクワ初演から間もない1967年11月26日におこなわれた演奏で、西側での初演ドキュメントという歴史的意味でも計り知れない。

オイストラフにはそのモスクワでの世界初演ライヴ録音をはじめ、また、すでにBBC LEGENDSには翌1968年8月のスヴェトラーノフとのライヴ録音などがあり、いずれも緊張感と手ごたえで圧倒的な存在感をみせつけているが、このたびのライヴもこの皮肉に満ちた問題作を抜群のテクニックで弾き切っており、また文字通り決定盤にふさわしい内容といえるだろう。

演奏は、この作曲者特有の諧謔性と悲劇性を併せ持つ名作の本質を、オイストラフが高度な技量を駆使して描いていく様は見事であり、オーマンディ&ロンドン交響楽団の合わせ方も素晴らしい。

ちなみに、当夜はLSOトラスト(信託基金)を目的としたガラ・コンサートということで、ブリス作曲のファンファーレで幕を開けている。

カップリングのチャイコフスキーは、大家オイストラフではやはりいくつもの別演奏を数えるなかでもっとも時期の新しいもの(1972年)。

オイストラフの十八番だけに数々の録音が遺されているが、本盤はその中でも最上位にランクされるものの一つではないだろうか。

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が持つロシア風の抒情を最大限に生かしつつ、卓越したテクニックにもいささかの不足もない。

テクニックはもとより緩徐楽章でのメランコリックな旋律の歌いまわしなど格別の味わいだ。

また、録音についても、両曲ともに、1960年代後半から70年代初めにかけてのライヴ録音とは思えないくらいの鮮明さだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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