2012年10月13日

エデルマンのバッハ:鍵盤楽曲集


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セルゲイ・エデルマンは1960年ウクライナ生まれのピアニスト。

これまでも録音活動がないわけではなかったのだが2009年からトリトーン・レーベルと契約し正規にリリースを開始し、一躍名が知られるようになった。

このバッハのクラヴィーア曲を集めたアルバムがその第一弾となるわけで、実質的なデビュー盤と言っていいだろう。

エデルマンは、長い活動休止期間を経て、本盤を久々に録音したということであるが、当時漸く50歳に到達しようというピアニストとは思えないような、堂々たる巨匠風のピアニズムだと思う。

「半音階的幻想曲とフーガ」は、第1部の幻想曲からして雰囲気満点の味わい深さだ。

フーガの威風堂々たる歩みも壮大なスケールであり、同曲のトップを争う名演と言っても過言ではあるまい。

「イタリア協奏曲」の第1楽章の快活さも、卓越したテクニックを駆使したこれ以上は望めないような表現ぶりであるし、第2楽章の内省的な憂いや第3楽章の胸のすくようなプレストも感動的だ。

「パルティータ」第6番は、緩急自在のテンポ設定とダイナミックの幅の広さを最大限に生かして、各部を巧みに描き分けしている点を高く評価したい。

これだけの名演を聴かされると、エデルマンには、例えば、「ゴルトベルク変奏曲」や「平均律クラヴィーア曲集」などのバッハの他のピアノ作品の演奏を聴きたいというのは筆者だけではあるまい。

今後の演奏・録音活動が楽しみなピアニストの登場である。

録音は、SACDマルチチャンネルによる極上の音質であり、部屋がコンサートホールにいるような豊かな音場に満たされた。

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classicalmusic at 21:12コメント(0)バッハ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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