2012年10月20日
クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィルのハイドン、R.シュトラウス、ブラームス、ワーグナー
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クナッパーツブッシュはワーグナーを得意とした巨匠であるが、他の作曲家の少なからぬ曲についても好んで指揮を行った。
本盤は、そうしたクナッパーツブッシュの得意とした曲を集めた好企画である。
ウィーン・フィルの魅力を引き出しクナッパーツブッシュの個性を十二分に発揮した名演奏ばかりだ。
ハイドンの「第88」は、まさに鈍行列車のようなテンポであり、第1楽章など止まってしまいそうな印象を受けるが、その濃厚な味わいは何とも言えない魅力だ。
第2楽章のむせ返るような抒情も極上の美しさであるし、終楽章の踏みしめるような巨像の行進もスケール雄大だ。
「死と変容」は、めまぐるしく曲想が変化する曲を堂々たるイン・テンポで一貫しているのが凄いが、死の音楽が開始される際のティンパニの一撃はどの演奏よりも凄まじい迫力だ。
終結部の天上の音楽の美しさも出色のものであり、こうした何とも言えない音楽の構えの大きさはクナッパーツブッシュの真骨頂と言えるだろう。
ブラームスの「第3」は、様々なオーケストラと名演を遺しているが、このウィーン・フィル盤も素晴らしい。
第1楽章の迫力も度肝を抜くのに十分であるし、第2楽章や第3楽章の溢れんばかりのロマンティシズムの美しさには、もはや表現する言葉が追いつかない。
終楽章のゆったりとしたテンポによる迫力満点の演奏は、「第3」をブラームスの英雄と称された理由が実にわかるような壮大さだ。
「ジークフリート牧歌」は、ワーグナーを得意とした巨匠ならではの深沈たる何とも言えない味の濃さが魅力の名演だ。
録音は、もう少し鮮明であればと思うが、クナッパーツブッシュの巨大な芸術を味わうには、これでも十分であると考える。
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