2012年10月27日

ブーレーズ&シカゴ響のストラヴィンスキー:『プルチネッラ』、3楽章の交響曲、4つのエチュード


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楽壇の最重鎮ブーレーズによる最新のストラヴィンスキーは、2009年2月&3月ライヴ録音。

ストラヴィンスキーはブーレーズが最も得意とするレパートリーと言えるが、その演奏スタイルは若き日の前衛時代と比較すると、ずいぶんと角が取れてきたように思う。

特に、1969年にクリーヴランド管弦楽団とスタジオ録音を行った『春の祭典』など、あまりの尖鋭的な切れ味鋭い凄演に、完全にノックアウトされてしまった記憶がある。

あれから約40年。ブーレーズもさすがに円熟の境地に至ったのであろう。

したがって、「3楽章の交響曲」など、時折、若き日のブーレーズならではの尖鋭性の片鱗も見られるものの、いささかこじんまりと纏まりすぎたのかなという気がする。

それでも、シカゴ交響楽団の卓抜たる技量を生かした演奏は見事であり、決してブーレーズの名声に泥を塗るような演奏には陥っていない。

むしろ、現在のブーレーズのアプローチに相応しいのは、『プルチネッラ』の方だろう。

ストラヴィンスキーが新古典主義を迎えた時代の音楽であり、若き日の角が取れ、円熟の境地を迎えつつあるブーレーズと、楽曲の性格が見事に符合するからである。

ブーレーズの指揮は以前に比べれば円満さが先に感じられるが、この曲には非常にマッチしたアプローチだと思う。

独唱陣も好演であり、シカゴ交響楽団もブーレーズの棒と渾然一体となった名演を成し遂げている。

録音は、SACDマルチチャンネルによる極上の高音質であり、ブーレーズ&シカゴ交響楽団の名演をこれ以上は求められないような音場で味わうことができるのは素晴らしい。

是非とも、座右に置きたいディスクだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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