2012年10月30日

オーマンディ&フィラデルフィア管のチャイコフスキー:交響曲第7番(ボガティレフ補筆完成版)/ロストロポーヴィチの「悲愴」


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チャイコフスキーの交響曲第7番とロストロポーヴィチの祖国帰国公演のライヴを組み合わせた何ともマニアックなCD。

チャイコフスキーの第7番は、作曲者の死後に補筆完成された作品である。

第6番に先立って作曲していたが、作曲者が気に入らなくなって破棄した楽譜を編集したいわくつきのものである。

ピアノ協奏曲第3番にもその片鱗が見られるが、交響曲の形で聴いてみると、さすがに第6番の高みには到底及ばないものの、チャイコフスキーならではの美しい旋律に満ち溢れた作品であるということはわかる。

第7番を聴くことができるCDが現在市場にないことを考えると、本盤は稀少価値があると言うことができる。

演奏も、オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団であり、その意味でも申し分のない佳演と言える。

「ロココ」は、ロストロポーヴィチのチェロでないのが大変残念。

しかし、演奏自体は決して凡演ではなく、オーマンディのアプローチも見事なものだと思う。

また、本盤には、ロストロポーヴィチのモスクワでのコンサートを収めているが、これは、録音が悪いのが難点。

したがって、チャイコフスキーの第6番は、録音も含めた全体的な出来としては、ロンドン・フィル盤の方が上であると言えるが、16年ぶりの祖国復帰だけに、燃えるような熱気は十分に伝わってくる。

その他の小品も、なかなか健闘していると言えるのではないか。

かつての手兵であるワシントン・ナショナル交響楽団を指揮していたとはいえ、アンコールの最後に、アメリカ合衆国の第2の国歌である「星条旗よ永遠なれ」を演奏したというのは、冷戦終結を感じさせて大変興味深い。

この時のロストロポーヴィチの心境はいかなるものであったのだろうか。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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