2012年10月25日

小山実稚恵&カスプシクのショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



2009年5月の録音で、小山実稚恵の進境の著しさを感じさせる1枚だ。

両曲とも素晴らしい名演だと思う。

ショパンの「バラード集」やシューベルトの「さすらい人幻想曲」など、最近の小山実稚恵の行う録音は、どれも注目だ。

ピアノ協奏曲第1番は、長い序奏を経た後のピアノの開始からして、尋常ではない心の込め方だ。

これは、決して自信なげなものではなく、小山実稚恵の確信に満ち溢れたアプローチなのだ。

主部に入ってからの堂々たるピアニズムの素晴らしさを何と表現すればいいのだろうか。

第2楽章も抒情のかたまりであり、終楽章への圧倒的な盛り上がりも見事の一言である。

第2番のアプローチも、第1番と同様であり、自信に満ち溢れたアプローチが、第1番と比べると格段に内容において劣る同曲を、実に魅力的な曲に再現していくのは、小山実稚恵の同曲への深い愛着の証左とも言える。

何よりも両曲に共通して言えるのは、小山実稚恵は、決してテクニックをひけらかさないこと。

あくまでも、内容の掘り下げに重点を置いており、その点を高く評価したいと考える。

筆者はショパンの協奏曲はツィマーマンの新盤、そして第1番はアルゲリッチ、第2番はフランソワのCDがあれば十分と思っていたが、このディスクはそれらと同等に張り合う内容となっている。

音が極めて美しい上ニュアンスが豊かで細かいところまで綺麗に演奏していて、大切なものを慈しむような優しさに溢れた演奏である。

小山実稚恵は、ブーニンが優勝した時のショパン・コンクールで第4位。

ちなみに第5位は、ルイサダだが、その年のショパン・コンクールの稀に見るレヴェルの高さが伺い知れる。

SACDマルチチャンネルによる高音質録音も素晴らしいの一言であり、 はじけるようにキラキラ光る、それでいて柔らかいピアノの音は今まで聴いたことがなかったように思う。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 21:31コメント(0)ショパン  

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ