2012年11月07日

朝比奈隆&大阪フィルのブルックナー:交響曲第7番(2001)


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朝比奈はブルックナーの「第7」を数多く演奏してきたが、本盤は、この約10日後に東京都交響楽団と演奏したものと並んで、生涯最後の「第7」ということになる。

もっとも、朝比奈の手兵は大阪フィルであり、その意味では、本盤こそ、朝比奈のブルックナーの「第7」の集大成と言うべき超名演であると高く評価したい。

特に、第1楽章と第2楽章については、いつもの朝比奈とは異なり、金管楽器などをいささか抑え気味に、全体の響きの中にブレンドさせて吹奏させているように思われる。

要は、全体に静けさが漂っているところであり、テンポもやや遅め。

まさに、朝比奈の白鳥の歌とも言うべき趣きと言える。

そして、その神々しいまでの崇高さは、朝比奈としても死の7か月前に漸く到達した至高・至純の境地と言えるものだろう。

ところが、第3楽章に入ると、常々の朝比奈が復活する。

テンポは非常に速くなり、金管楽器に思い切った強奏をさせるなど、重量感溢れる古武士のような武骨なアプローチで一貫している。

そのド迫力は、とても死を7か月後に控えた老巨匠の指揮によるものとは思えないような凄まじさと言える。

終楽章は一転してテンポがゆったりとしたものに変わるが、金管楽器の踏みしめるような最強奏の迫力は尋常ではない。

「第7」は、特に終楽章のスケールの小ささが難点とされているが、朝比奈の手にかかるとそのような欠点がいささかも感じられないのが見事だ。

朝比奈&大阪フィルの「第7」と言えば、聖フローリアンでのライヴが素晴らしかったが、当盤も朝比奈ファンには聴き逃せないCDと言える。

なお、SACD化によって、音質のグレードがかなりアップしたが、マルチチャンネルで聴きたかったという者は筆者だけではあるまい。

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classicalmusic at 21:12コメント(0)トラックバック(0)ブルックナー | 朝比奈 隆 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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