2012年11月08日

朝比奈隆&大阪フィルのブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(2000)


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朝比奈の死の1年前の演奏であるが、朝比奈が行った数々のブルックナーの「第4」の中でも、最高の名演である。

そればかりか、ブルックナーの「第4」の演奏史上、ヴァントのラストコンサートと並んでベスト2に君臨する至高・至純の超名演と高く評価したい。

朝比奈のブルックナーへのアプローチは、古武士のような武骨さを身上とした愚直なアプローチを旨としており、テンポをできるだけ動かさず、堂々たるインテンポを基調としたものだ。

それでいて、木を見て森を見ないなどということはなく、無手勝と言ってもいいような鷹揚さで楽曲をスケール雄大に描いていく。

しかしながら、本盤のテンポは速い。

それでいて、荒っぽい箇所は皆無であり、スケールの雄大さが減じることは全くない。

それどころか、どこをとっても、意味の深い有機的な美しさに満ち溢れている。

つまりはスケールの雄大さと細部のきめ細かさの二律背反する要素の両立。

これは、従来の朝比奈には見られなかった(あるいは果たせなかった)演奏スタイルであり、最晩年になって漸く成し得た究極の至芸と言えるのかもしれない。

それにしても、これが90歳を超える老巨匠の指揮による演奏とはとても考えられない。

何度も指揮しているはずのブルックナーの交響曲への深い畏敬の念とあくなき探究心が、これだけの透徹した至高・至純の超名演を成し遂げることに繋がったとも言える。

SACD化によって、この究極の超名演をより一層鮮明な音質で味わうことができることになったのは嬉しい限りだ。

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classicalmusic at 21:26コメント(0)トラックバック(0)ブルックナー | 朝比奈 隆 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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