2013年01月03日

アルゲリッチ・プレイズ・ショパン(1959-1967)


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凄いCDが現れたものだ。

アルゲリッチがショパン国際コンクールで優勝したのは1965年のことであるが、本盤は、それより6年前の17歳の時に演奏されたバラード第1番や、優勝の2年後に演奏した諸曲を収めている。

いずれも、アルゲリッチの個性全開の超名演と評価したい。

アルゲリッチは、最近ではピアノ独奏曲の演奏を殆どしなくなっているが、彼女には円熟という言葉は薬にしたくもなく、現在においてもなお、協奏曲であれ、室内楽曲であり、自由奔放と評すべき個性的な演奏を繰り広げている。

そして、本盤の若き時代の演奏にも、その萌芽が現れていると言えよう。

バラード第1番は、緩急自在のテンポ設定と強弱の大胆な付け方が見事であり、とても17歳のピアニストによる演奏とは思えないくらいの感動的な名演だ。

練習曲の疾走は、唖然とするような抜群のテクニックであり、それでいて、芸術性をいささかも損なうことがないのはアルゲリッチの類稀なる才能の証左と言えるだろう。

マズルカは、合計で8曲収められているが、テンポ設定といい、強弱の付け方といい、そして強靭な打鍵といい、文句のつけようのない高みに達している。

夜想曲は一転して抒情豊かな演奏を行っており、実に感動的だ。

ピアノソナタ第3番は本盤の白眉と言うべき空前絶後の超名演だ。

後年にスタジオ録音しているが全く問題にならない。

第1楽章や第2楽章の抒情豊かな歌い方の絶妙さ。

第2楽章の抜群のテクニックに裏打ちされた俊敏な前進性。

終楽章の力強い打鍵と切れば血が出るようなパッションの爆発。

録音は、モノラル録音だけにやや籠った音質が残念ではあるが、演奏が極上だけに、聴いているうちに殆ど気にならなくなった。

ジャケット裏やブックレット内には、ショパン作品を演奏中のアルゲリッチの手元を写した珍しいショットや10代のアルゲリッチの写真が載せられているのも魅力的だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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