2012年11月19日

朝比奈隆&ベルリン・ドイツ響のハイドン:交響曲第92番「オックスフォード」、交響曲第99番


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こんな録音が残っていたとは驚きだ。

朝比奈60代、若々しさがあり、それを、ドイツのオーケストラで表現していて、素晴らしいものがある。

朝比奈のハイドンは実に珍しく、筆者としても、これまで第1番と第104番しか聴いたことがなかった。

朝比奈は、ドイツの交響曲の3大B(ベートーヴェン、ブラームス、ブルックナー)について数多くの演奏を行い、そして数々の名演を遺してきたことを考えれば、大変惜しい気もしていたが、そのような中、ついに長年の渇きを癒す本CDが発売された。

第92番も第99番も、いずれも朝比奈ならではの剛毅にして重厚な名演だと高く評価したい。

ハイドンの交響曲の演奏様式は、最近ではピリオド楽器や、いわゆる現代オーケストラに古楽器的な奏法をさせるというものが主流を占めつつある。

そのようなアプローチは、歴史考証学的には正しいのかもしれないが、それが果たして芸術の感動に繋がるのかと言えば、筆者としては大いに疑問を感じている。

朝比奈の演奏は、こうした現在の軽妙浮薄とも言えるゆゆしき潮流とは全く正反対の重厚長大なアプローチ。

あたかも、ブルックナーを演奏する時のように、ゆったりとしたインテンポで、スコアに記された音符のすべてを愚直に、そして隙間風を吹かすことなく重厚に演奏していく。

そのスケールの雄大さは、ハイドンの交響曲の演奏としては空前絶後とも言える巨大さであり、演奏当時は、朝比奈もまだ60代の壮年期であるが、既に巨匠の風格が十分に漂っていると言える。

こうした朝比奈の指揮に、本場ドイツのオーケストラがしっかりと応えているのも、実に素晴らしいことではないだろうか。

本盤の名演に接して、無いものねだりながら、朝比奈のハイドンを、他の交響曲でももっと聴いてみたいと心底思った次第だ。

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classicalmusic at 21:28コメント(0)トラックバック(0)ハイドン | 朝比奈 隆 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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