2012年11月25日

マリコワ&T・ザンデルリンクのサン=サーンス:ピアノ協奏曲全集


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サン=サーンスのピアノ協奏曲集は、知る人ぞ知る名曲だと思う。

サン=サーンスの協奏曲といえば、ヴァイオリン協奏曲第3番やチェロ協奏曲第1番が非常に有名であり、前者についてはフランチェスカッティ、チョン・キョンファ、後者についてはロストロポーヴィチ、デュ・プレの名演によって、広く知られている。

それに対して、ピアノ協奏曲の知名度は不当に低いと言わざるを得ない。

録音の点数も、あまり多いとは言えない。

サン=サーンスならではの美しい旋律とフランス風のエスプリに満ち溢れた魅力作揃いだけに、大変惜しい気がする。

全集としては、チッコリー二、コラール、ロジェなどが名盤として知られるが、ここに本盤のマリコワによる名演が加わったのは何と言う幸せだろう。

本盤の売りは3つ。

1点目は、ドイツのオーケストラを使用した初めての全集ということだ。

サン=サーンスは、かなり多くの識者(例えばチャイコフスキーなど)が論じているように、ドイツ音楽をフランス風にアレンジして、フランス音楽の独自性をいかに発揮させるのかといった点に腐心していた作曲家であり、作品にもそのようなドイツ音楽の影響を随所に感じさせる面がある。

ピアノ協奏曲にもドイツ音楽風の重厚さが随所に含有されており、T・ザンデルリンク&ケルン放送交響楽団は水を得た魚の如く、実に重厚でシンフォニックな演奏を行っているのが素晴らしい。

2点目は、マリコワの女流ピアニストならではの繊細にして優美なタッチ。

これぞフランス風のエスプリ漂う瀟洒な雰囲気で満たされており、重厚なドイツ風のオーケストラ演奏とのベストマッチングぶりが見事である。

3点目は、SACDマルチチャンネルによる極上の高音質録音であり、これ以上は求められないような鮮明な音質が最高だ。

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classicalmusic at 21:23コメント(4)トラックバック(0)サン=サーンス  

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コメント一覧

1. Posted by n   2012年07月08日 08:45
ピアノ協奏曲はどれも比類ない名曲、同感です。美しい曲はほかにもあるけど、面白くも聞ける曲はほかにはほとんど思い浮かびません(CD 十枚ほど聞いただけですが)。

小生はダルレのを持っていますが、満足。ほかの人のはロジェの5番を聞いただけです。
2. Posted by 和田   2012年07月08日 12:32
nさん、コメントありがとうございます。
私が一番好きな曲は2番で、演奏はかつての巨匠ルービンシュタインが弾いたものです。
特に3楽章を聴いてるとゾクゾクしつつもワクワクします。
ぜひ一聴をお薦めします。
またのコメントをお待ちしております。
3. Posted by n   2012年08月04日 08:49
半可通の小生にレス頂き恐縮です。お言葉に甘えてもう一度。

小生昔のクラシックファンのはしくれ、LP 時代に比べて CD が安くもあり、今年に入ってシューマン、ラベル、ローマ三部作など20枚ばかり求めたのですが、中にサンサーンスのピアノ協奏曲全集が入っていたのは大当たりでした。5曲ともにサンサーンスだけができる流麗かつ洗練された変幻のマジック(ときにリリック、ときに幽玄な片々)です。そして負担を強いない。このような曲は動物の謝肉祭のなかの数曲くらいでは(5曲のすばらしさに驚いてCDを買い足しましたが)。

小生は楽章単位で聞いています(楽章に丸、二重丸をつけて)。評価の高くない1番3番も小生には”気のおけない最高傑作”です。<追記> Youtube の MAGDA TAGLIAFERRO の5番をご覧になりましたか。なんとも初々しい演奏です。
4. Posted by 和田   2012年08月04日 15:07
nさん、余計なお世話と思われるかもしれませんが、お聴きになるCDが偏ってますね。
もう少し多くの作曲家の演奏を聴いてみましょう。
がらりと世界観が変わりますよ。

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Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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