2013年01月02日

ポゴレリチのバッハ:イギリス組曲第2番・第3番


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バッハの管弦楽曲や合唱曲では、ピリオド楽器を使用した小編成での演奏や、古楽器奏法などが主流となりつつあるが、いわゆる器楽曲でも同様の傾向があり、チェンバロ作品として作曲された楽曲を現在のグランドピアノで演奏する機会も、管弦楽曲や合唱曲ほどではないものの、徐々にその数を減らしていると言えるだろう。

そのような時代にあって、バッハのチェンバロ作品を演奏するピアニストには、相当なる自信を持って臨んでいると言えると思われるが、ポゴレリチも、初のバッハ録音とは思えないような、自信に満ち溢れた堂々たるピアニズムを示していると言える。

ここでポゴレリチは、現代ピアノの機能を駆使し、バッハの内なる美を引き出し、それを再現するために全力を尽くしている。

イギリス組曲第2番の冒頭のプレリュードからして、唖然とするようなテクニックと力強い打鍵に圧倒される。

続くアルマンドやサラマンドの情感溢れる抒情豊かさは美しさの限りであり、胸のすくような快速のジークで全曲を締めくくるのである。

ピアノという楽器ゆえに可能な、軽快さと抒情性の大いなるコントラストが、この曲に新しい魅力を与えている。

またプレリュードとサラバンドでの反復を、納得のゆく表現としているところもさすがだ。

第3番も第2番に優るとも劣らないような超名演。

抜群のテクニックの下、各楽章の描き分けが実に巧みであり、抒情的な箇所もなよなよしたところは皆無、常に高踏的な至高の美しさを湛えているのが素晴らしい。

ポゴレリチが奇才を発揮した1枚といえるだろう。

これだけ優れた名演を聴かされると、ポゴレリチの演奏で他のバッハの器楽曲も聴きたくなったのは筆者だけではあるまい(あるのかもしれないが、筆者は聴いていない。)。

例えば、ゴールドベルク変奏曲など、ポゴレリチが本盤で示した芸風に鑑みると、相当な名演を成し遂げるのではないだろうか。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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