2012年11月30日
フルトヴェングラーの管弦楽名曲集
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殆どが既にフルトヴェングラーを代表する名演として聴き慣れた曲のはずなのに、このCDを聴いた時の充実感はどこからくるのだろうか。
ともすればこのCDに収録されている曲は、大曲の添え物的に扱われることが多い。
しかし、このように1枚のCDにまとめられると、フルトヴェングラーの演奏は、ここに収録されている曲が序曲・小品であることを忘れさせるほど巨大で感動的であることがよりはっきりする。
決して聴かせどころのツボを心得た巧さを感じる演奏ではない。
小品集でも、こうした名演を聴かせたカラヤンとは大違いである。
しかしながら、一聴すると不器用にも思える演奏内容の何という深さ。
フルトヴェングラーは、これらの小品に対して、一大交響曲を演奏するかのような姿勢でアプローチしていると言える。
したがって、楽曲によっては重々しくなったりするなど、まさに、「鶏を割くに牛刀を用ふ」の例えが符合するような演奏になっているが、逆説的に言えば、小品をこれほどまでにドラマティックに演奏し、そして、その核心に迫るような彫りの深い演奏を行った例は空前にして絶後と言っても過言ではないであろう。
もしかしたら、大曲よりも、こうした小品にこそ、フルトヴェングラーとカラヤンのアプローチの大きな違いがあらわれているのかもしれない。
ここで言っておきたいのは、両者に一概には優劣をつけられないということ。
両者ともに、異なったアプローチによって、それぞれに抜群の名演を行ったのだから、あとは好みの問題にすぎないと思うからである。
グランドスラム盤ならではの復刻音質はいつもながら見事であり、フルトヴェングラーの名演を良質な音で聴くことができる喜びを大いに噛みしめたい。
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