2012年12月16日

フランチェスカッティ&ワルターのモーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番&第4番


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モーツァルトは、数々の協奏曲の名曲を作曲した。

ピアノ協奏曲を筆頭に、クラリネット協奏曲やホルン協奏曲等々、名作には事欠かない。

こうした中にあって、ヴァイオリン協奏曲は5曲(ほかに偽作とされているのが2曲)作曲しているが、いずれも若書きであることもあって、綺羅星のごとく輝く他の名作協奏曲と比較すると、どうしても作品としての質が一段劣ると言わざるを得ない。

それ故に、よほどの名演でないと、作品の魅力を聴き手に伝えることが困難であるということができるのかもしれない。

こうした若書きの未熟さを逆手にとって、最近ではクレーメルなどによる前衛的な解釈を行う名演も生まれているが、古典的な名演としては、やはり、ワルター&フランチェスカッティの黄金コンビによる至高の名演を掲げざるを得ないのではないかと思われる。

モーツァルトを得意としたワルターによる、ヒューマニティ溢れる情感豊かな演奏は高貴な優美さを湛えて感動的であるし、フランチェスカッティの、技巧一辺倒ではなく、人間的な温もりのある演奏も、素晴らしいの一言であると言える。

フランチェスカッティは彼本来の輝くような音色を抑え気味にし、古典的な解釈を心がけているが、その分、彼本来の魅力が薄められた感が残る。

演奏全体には晩年のワルター色が濃厚で、オーケストラは少人数だが重厚な響きと壮麗な迫力に溢れ、入念な表情に満ちている。

遅いテンポによって、彫りの深い表現とスケール大きな風格を示すのも、いかにもワルターらしい。

惜しいのは、DSDリマスタリングの音質。

鮮明にはなったと思うが、少しきつ過ぎるような印象を受けるのはいささか残念だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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