2012年12月08日

ルプーのシューベルト:楽興の時、ピアノ・ソナタ第19番


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



シューベルトを得意としたルプーの超名演。

ルプーの才覚を聴くのには適したプログラムであろうと思い購入したが、全くその通りで期待にたがわぬ名演奏。

シューベルトの最後の3つのソナタは、まぎれもなくシューベルトのあらゆる作品の最高峰とも言うべき至高の傑作群であるが、ルプーは、第20番及び第21番を1970年代半ばに録音して、第19番を1980年代になって漸く録音した。

満を持して録音しただけあって、第20番や第21番も名演ではあったが、それらをはるかに凌ぐ深みのある名演に仕上がっていると言える。

リリシストで美音家と称されるルプーだけに、抒情的な美しさが全体を支配していることは言うまでもないが、むしろ第2楽章のゆったりとしたテンポによる思索的な歩みなど、表面的な美しさに留まらず、内面の深みに入り込んでいこうという味の濃さが際立っている。

それでいて、第1楽章や終楽章の力強さにおいても、いささかの不足もなく、まさに知情兼備。

詩情豊かで、優しく心休まる演奏であるが、劇的な部分の表現がまた素晴らしく、穏やかな表情と大きな対照を生み出す。

総じてバランスのとれた至高・至純の名演に仕上がっていると言える。

楽興の時も第19番と同様の傾向で、安心して聴いていることができるが、この表情、叙情、表現力は並みのものではなく名演である。

ルプーならではの繊細な美しさが支配しているが、表面上の美しさに留まらず、実にコクのある深みのある名演を成し遂げている点を高く評価したい。

SHM−CD化による音質向上効果も非常に素晴らしいものがある。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 00:22コメント(0)トラックバック(0)シューベルト | ルプー 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ