2012年12月30日

ルプーのシューマン:フモレスケ、子供の情景、クライスレリアーナ


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1993年に録音された、シューマンのよく知られた作品3つをカップリングした1枚。

「フモレスケ」と「子供の情景」が、ルプーの個性が発揮された名演だと思う。

「千人に一人のリリシスト」と言われるルプーであるが、この2曲でも美音家ルプーの面目躍如たる抒情豊かな演奏を繰り広げている。

シューマンのピアノ曲は、同時代のショパンなどとは異なり、下手なアプローチをすると、やたらと理屈っぽい演奏に陥る危険性を孕んでいるが、ルプーの場合は、そのような心配は皆無。

各曲の性格をよくとらえ、華美にしすぎずに色鮮やかな演奏を聴かせてくれるあたりはルプーならでは。

シューマンのピアノ曲の美しさをいささかの嫌みもなく、安心した気持ちで満喫できる点を高く評価したい。

もちろん、抒情の豊かさだけではなく、「フモレスケ」の第5曲や、「子供の情景」の〈大事件〉、〈竹馬の騎手〉などにおける力強い打鍵による迫力においても、いささかの遜色はない。

他方、「クライスレリアーナ」は、「フモレスケ」や「子供の情景」の名演に比較すると、やや落ちると言わざるを得ない。

同曲の演奏にあたっては、各曲の性格を巧みに弾き分けていくことが必要不可欠であるが、同曲を得意とし、思い切った表現を行ったアルゲリッチの豪演などに比較すると、いささか大人しい感じがしないでもない。

ルプーなら、もう一歩次元の高い演奏を期待したい。

SHM−CD化によって、ほんのわずかではあるが、鮮明さが増したように感じたが、通常CDとの差は、殆ど誤差の範囲と言える。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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