2011年02月05日

アファナシエフのブラームス:ピアノ作品集-2


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前作の後期ピアノ作品集は、おそらくは過去のブラームスのピアノ作品集のCD中最高の超名演(私見ではグールドより上)であったが、本盤も、前作ほどではないものの、素晴らしい名演である。

特に、作品117の「7つの幻想曲」は、ブラームスの最晩年の作品だけに、前作の深みのある鋭い名演に繋がるアプローチを行っている。

同曲は、複数の<カプリッチョ>と<間奏曲>で構成されているが、各曲ごとに大きく異なる楽想を、アファナシエフならではのゆったりとしたテンポで、ブラームスの心底の深淵を覗き込むような深遠なアプローチを行っている。

その深みのある情感豊かさは、同曲の過去のいかなる演奏をも凌駕するような至高・至純の高みに達していると言える。

ブラームスのバラードはショパンのそれ以上に深く文学に根ざしている。

21歳という大変若いときの作品であるだけに、却って文学や叙事詩から受けた印象がストレートに表現されていると思われる。

アファナシエフは、ちょうどヴァイオリンのクレーメルに対応するような天才肌の持ち主で、自ら小説も書く文学者でもある。

おそらく、アファナシエフ自身、ブラームスが読んだであろうヘルダーの詩集や、これらの作品にインスパイアされている原作文学などを読んでいるかもしれない。

とくに第1曲に聴かれるドラマ性やロマン主義の情熱などは、アファナシエフによって再解釈されているとはいえ、他の演奏家からは聴けない新鮮な響きで表現されている。

全体に遅いテンポ感だが、音楽が決して間のびせず、すばらしい凝集力をもっている。

ラプソディーは、ブラームスとしては比較的めまぐるしく表情が変転する楽曲であるが、アファナシエフは、ここでも単なるお祭りさわぎに終始することなく、次元の高い深みのある音楽が紡ぎだされていく。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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