2013年02月20日

ラトル&ボーンマス響のマーラー:交響曲第10番[クック版]


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ラトルは、マーラーを現在でも得意のレパートリーとしているが、これは、EMIへの鮮烈的なデビューを飾った記念碑的な名演だ。

ラトルは、現在の手兵ベルリン・フィルとも、マーラーの「第10」のクック版を録音している。

同曲については、マーラーが作曲した第1楽章のアダージョしか演奏しない指揮者も数多くいる中で、2度にもわたりクック版を録音したというのは、ラトルの同曲、特にクック版への深い愛着の賜物と言っても過言ではあるまい。

最近でこそ全5楽章の録音が増え、一部に熱狂的なファン(筆者もその一人)もいるマーラーの「第10」であるが、この曲をキャリアの最初期から「伝道師」的に取り上げてきたのがラトル。

彼の原点ともいえる1枚であり、演奏も非常に評価の高いものだ。

ベルリン・フィルとの演奏も名演ではあったが、本盤も新鮮な魅力があり、現在でも十分に通用する名演と高く評価したい。

きりりと引き締まった清潔な表現が音楽的で、それがみずみずしい歌の流れと結ばれている。

第1楽章のアダージョからして、比較的ゆったりとしたテンポで、マーラーの美しい名旋律を情感豊かに歌い抜いてゆく。

その堂々たる指揮ぶりには、今日のラトルを予見させるのに十分な才能に満ち溢れていると言える。

終楽章の、ハンマーが何度も鳴り響き、曲想がめまぐるしく変化する箇所も、全体の造型をいささかも損なうことなく、実に巧みに表現し尽くしている。

決して一流とは言えないボーンマス交響楽団も、ラトルの見事な統率の下、可能な限りのパフォーマンスを示していると言える。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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