2013年01月13日
小澤&サイトウ・キネンのブリテン:戦争レクイエム
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演奏について評価する前に、まずは録音について言及しておきたい。
ユニバーサルは、2010年になってSACDの発売を再開するという快挙を成し遂げたが、これまでのところ、何年か前に既に発売されたSACD盤のより高音質化での再発売が中心となっている。
そのような中で、小澤&サイトウキネンのブラームスの「第2」ほかを収めた盤と本盤は、ユニバーサルが満を持して発売したSACDの新録音だ。
ブラームスの「第2」の録音は見事であったが、本盤も極上の高音質だ。
しかも、本盤は、マルチチャンネル付きのシングルレイヤーである。
このような仕様は、SACD草創期にエクストンが何枚か発売していたくらいしか記憶がないが、おそらくは、ガラスCDは別として、現在望み得る最高の高音質と言えるだろう。
「戦争レクイエム」のように、静謐な合唱を中心とする作品には、このような仕様は抜群の効果を発揮しており、いささか大げさではあるが、「戦争レクイエム」の最も理想とする録音がついに現れたと言っても過言ではないのではなかろうか。
演奏内容も素晴らしい名演。
演奏がスタートすると、凄まじい緊張感に包まれていることが分かる。
そして、その緊張感は最後まで持続することになる。
最近、健康が悪化するなどファンを大変心配させている小澤であるが、ここではオーケストラや合唱団を抜群のバトンテクニックで統率し、実に清澄なレクイエムの世界を構築している。
「火刑台上のジャンヌダルク」も名演だったが、小澤にこのような声楽入りの曲を振らすと天下一品である。
今や大指揮者となった小澤には、今後とも健康に留意していただいて、本盤のような名演を一つでも多く残していただきたいと思う聴き手は筆者だけではないはずである。
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