2013年01月11日

ラトル&バーミンガム市響のラヴェル:ダフニスとクロエ、ボレロ


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非常に色彩感溢れる素晴らしい名演だ。

まさに、ラトルとかつての手兵バーミンガム市交響楽団の最高の結実の一つと言えるのではないか。

息の長いフレーズの歌わせ方や、手作りの味といえるほど丁寧な音の扱いなど、聴き込むほどに味わいの深まる類の演奏だろう。

『ダフニスとクロエ』では、ラトルは、各場面毎の描き分けを巧みに行い、ラヴェルが作曲した魔法のような華麗な管弦楽の世界を、これ以上は求め得ないような色彩感で描き出していく。

綿密に計算された演奏で、とかく冗長になりがちな第1部では、「序奏と宗教的な踊り」の神秘的ムードにの作り方からして聴き手を引きつける魅力を持っている。

第3部の「日の出」から「全員の踊り」にかけては、合唱団とのバランスもよく、「全員の踊り」での迫力に圧倒される。

音の強弱や緩急自在のテンポ設定も思い切って行っているが、この当時はまだまだ若手指揮者に過ぎなかったにもかかわらず、勢いに任せたいわゆる青臭さなど微塵も感じられない。

このあたりは、さすがはラトルのその後の成長・発展を予見させる類稀なる才能の証左と言えるだろう。

『ダフニスとクロエ』では、合唱も重要な働きを示すが、バーミンガム市交響楽団合唱団も、最高のパフォーマンスを示していると言える。

『ボレロ』も丹念に仕上げた名演。

こちらの方は、比較的ゆったりとしたテンポで、おなじみの旋律を必要以上にきらびやかにせず、じっくりと豊かに歌いあげていく。

こうした落ち着きさえ見せるような堂々たる指揮は、既に若くして未来の大指揮者の貫録十分である。

音質は、従来のCDでは極端に小さな音や、霞のかかったような細部を聴き取るのが少々つらい面もあったが、HQCD化によって、音場の奥行きが広くなり、音質にも若干ではあるが鮮明さを増した点は素晴らしい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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