2013年04月29日

ヤンセン&P・ヤルヴィのベートーヴェン&ブリテン:ヴァイオリン協奏曲


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ヤンセンは、チャイコフスキーの協奏曲やヴィヴァルディの「四季」の超個性的な名演の印象があまりにも大きいため、本盤を聴くに際しても、そうした超個性的な演奏を大いに期待した。

しかしながら、ベートーヴェンの協奏曲では、個性を封印し、落ち着いた大人の演奏を繰り広げている。

まるで肩すかしを喰った感じだ。

もちろん、随所に見られる極上の旋律美の歌わせ方は実に美しく、さすがと思わせる箇所も散見されるが、ヤンセンならば、もう少し踏み外しも期待したいところではないだろうか。

むしろ、ヤンセンらしさが見られるのはブリテンの協奏曲の方ではないかと思う。

筆者としても、ブリテンの協奏曲の演奏の方を名演としてより高く評価したい。

寡聞にしてブリテンに魅力的なヴァイオリン協奏曲があることを知らなかった。

比較対象を聴いていないが、素晴らしい演奏だと思った。

何よりもヤンセンのこの曲への思いが、強烈なパッションとして胸を打つ。

ベートーヴェンは本人が言うとおり「P・ヤルヴィ&カンマーフィルとのスタイルの違いが心配だった」という尤もな懸念があったものの、「案じるより生むが易し」という結果になった。

P・ヤルヴィの筋肉質、透明で強固なオケのプラットフォームの上でヤンセンは安心して跳ね回ることが出来てるばかりでなく、両者の個性を殺さぬ範囲での歩み寄りも出来た感がある。

P・ヤルヴィのサポートは、両曲ともに見事であり、ヤンセンのヴァイオリンを巧みに引き立てている。

ピリオド楽器を使用しているのがわかる箇所もあるが(特に、ベートーヴェン)、それを殊更に強調せず、あくまでも音楽の自然な流れを重視している点に好感が持てた。

録音は実に鮮明で素晴らしい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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