2013年02月02日
朝比奈&N響のブルックナー:交響曲第8番(1997.3.6)
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1997年3月6日、NHKホールでのデジタル録音(ライヴ)。
指揮者、オーケストラともに最高のコンディションで行われた演奏で、1997年N響ベスト・コンサートのアンケートで見事第1位を獲得した名演としても知られている。
実際、ブルックナー好きのあいだでは、朝比奈の数ある「ブル8」(11種類!)の中でも、この演奏が最も優れたものとの呼び声が高く、すべてがうまくいった、朝比奈&N響としても会心の名演奏として高く評価されている。
この録音は「国宝」だろう。
朝比奈氏、N響メンバー、そして録音スタッフ全てに賛辞を捧げたい。
ブルックナーの「第8」は、ヴァントもいいが、スケールの大きさという点で朝比奈を第一に推したい。
これは本当に朝比奈隆の自発的な解釈による「ブル8」だったのだろうか?
そう首を傾げたくなるほど、「出来すぎた」名演だと思う。
あたかも、朝比奈がN響と「ブル8」を演奏したら、こういう音楽になりました、とリスナーが想像し、期待するそのままを表現したような感じだ。
そしてオーケストラの出来も素晴らしい。
大阪フィルも健闘はしているが、ここぞという時の技量はNHK交響楽団にはかなわない。
最晩年の大阪フィルとの演奏は、長年連れ添ったメンバーが指揮を先読みしているような印象がある。
こちらは、指揮を読み切れていない危うさを時々感じるのであるが、それがスリリングさを感じさせる。
それにしてもNHKホールというのは余程録音「には」適しているのか、優秀録音が多い。
筆者はこの実演に接したのであるが、生で聴くよりCDの方が音が良かった、というのは何やら複雑である。
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