2014年02月02日

内田光子&クリーヴランド管のモーツァルト:ピアノ協奏曲第23番、第24番


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内田光子は、モーツァルトの旧ピアノ協奏曲全集によって、その確固たる地位を確立したが、本盤は、その20年後の待望の新録音である。

自己を厳しく律する内田としては、旧全集の出来が素晴らしかっただけに、再録音には相当に慎重であったと思われ、新しいモーツァルト解釈への確信が得られるのに、必然的に20年の歳月がかかったということなのだろう。

それだけに、新録音では、旧録音とは異なり、特にK491の全般やK488の第2楽章で顕著であるが、万感の思いを込めた情感溢れる濃厚な弾きぶりが際立っている。

また、軽快なK488の第1楽章や第3楽章では、澄み切った抒情に満ち溢れており、内田のモーツァルトの解釈が、旧盤に比してより深まった印象を強く受けた。

テイト盤はとにかくピアノとオーケストラが流れるように一体化した完璧な美しさと粒立ちの良いピアノの美しい音が際立っていたが、今回のクリーヴランド盤は各パートの演奏に個性と持ち味がしっかりと前に出ていて、自由闊達なピアノとの対話が面白い。

弦の各声部のディテールもしっかり聴かせ音楽がより鮮やかになった。

またライヴなのでカデンツァ部分のさらに彫りの深い表現が絶品。

弱音と無音部分の息遣いが素晴らしい。

弾き振りのライヴ録音なので仕方がないのだが、当然内田の集中も分散されてるわけで、以前の流れるような美しさや速いパッセージでの丁寧なタッチが失われたのが少々残念だが、弾き振りならではのリズミックな縦の線を強調し各パートの生き生きとした表現がよりモーツァルトらしく思われた。

もちろん、旧盤の価値が新盤の登場によって減じるということはいささかもないと思われるが、新盤には、旧盤にはない奥深さがあるという点において、旧盤と並んで高く評価される名演であると考える。

SHM−CD仕様により、内田のタッチをより鮮明に聴くことができる点も素晴らしい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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