2013年02月01日

ザンデルリンク&ベルリン響のチャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」


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ザンデルリンクはプロイセンに生まれたが、ナチスの反ユダヤ政策のためロシアへ亡命、ムラヴィンスキーの下でレニングラード・フィルの指揮者を務めた。

その間、ザンデルリンクは20歳代から40歳代後半まで当時のソ連で演奏活動をしていたので、思いのほか所謂ロシア物は聴かせる場合が多い。

戦後は東ドイツへ戻り、本盤はもうその頃からかなりの年月を経て、手兵としたベルリン交響楽団というドイツ楽団を振ってのチャイコフスキー後期交響曲集である。

本盤はそういったドイツとロシア、2つの祖国をもつザンデルリンクならではのチャイコフスキーである。

ザンデルリンクのチャイコフスキーは、ドイツ的な堅固な造型の中に、第2の祖国とも言えるロシアの感興が織り込まれた独自の世界を生み出している。

ザンデルリンクは、ムラヴィンスキーの薫陶を受けたというが、ムラヴィンスキーのチャイコフスキーのように引き締まった峻厳な超凝縮型の演奏ではない。

かと言って、同じベルリンのイエス・キリスト教会で3大交響曲を録音したカラヤンのように、劇的で華麗な演奏でもない。

その演奏の性格を一言で表現すれば、いかにもドイツ人らしい厳しい造型の下での重厚な演奏ということになるのであろう。

テンポはきわめて遅いが、他のドイツ系の指揮者、たとえばベームのような野暮ったさは全く感じさせない。

したがって、最大公約数的には良い演奏には違いないのだが、こうしたザンデルリンクのオーソドックスなアプローチだと、チャイコフスキーのような曲の場合、「何か」が不足している感は否めない。

中ではカスタマーレビューにもあるように、最も深刻でない「第5」の評判が高く、深みのある演奏。

他の2曲はその「何か」が不足しているように感じられてならない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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