2014年03月30日

ゲルギエフ&ウィーン・フィルのチャイコフスキー:交響曲第5番


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ワレリー・ゲルギエフは、いま最も注目されている実力指揮者である。

彼の録音は、そのほとんどが手兵マリインスキー劇場管弦楽団、あるいは最近ではロンドン交響楽団を起用しているが、このチャイコフスキーはウィーン・フィルとの初録音である。

1998年のザルツブルク音楽祭のライヴだが、この条件からゲルギエフの精神的な充実感がわかるというものである。

確かに演奏は冒頭から濃密で、陰影が深い。

しかし、ゲルギエフは尖鋭な現代感覚の持ち主で、音楽は確実に構築され、ライヴだからといって決して誇大な表情になることがない。

それどころか、豪快でありながら筋肉質に引き締まった音楽である。

ライヴ録音ということもあり、第1楽章など、盛り上がりに向けたアッチェレランドなど、テンポが著しく揺れ動くが、全体の造型にいささかの揺らぎも見られないのが素晴らしい。

もちろん第2楽章では、メランコリックな抒情も濃厚さの限りであり、感情が細かく起伏した歌を聴かせる。

つまり、造形と内容のバランスが非常によく、そのために指揮者の思いがわかりやすく示されている。

第3楽章の優美なワルツを経て、終楽章では堂々とした高潮が圧倒的なド迫力で、情熱的な感情表現とともに、作品のすべてを描き尽くしている。

ゲルギエフの個性が全開の名演だと思う。

このようなゲルギエフの個性的な指揮に、ウィーン・フィルがぴたりとついていくのも見事であり、ゲルギエフ&ウィーン・フィルの本盤の初共演後の実りある関係を暗示していると言えよう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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