2013年01月31日
オーマンディ&フィラデルフィア管のコダーイ:「ハーリ・ヤーノシュ」、プロコフィエフ:「キージェ中尉」、ストラヴィンスキー:「火の鳥」(1919年版)
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オーマンディの数多い録音の中でも屈指の名盤。
何とも魅力的なカップリングである。
3曲ともに圧倒的なヴィルトゥオジティを誇るフィラデルフィア管弦楽団の魅力が極限まで発揮された名演。
故国ハンガリー出身ならではの熱い思い入れを示し、ユーモアたっぷりに描ききったコダーイ、細部のオーケストレーション変更を取り入れたストラヴィンスキー、いずれも聴きどころ満載のディスクである。
ポピュラーな3つの名曲を、オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の黄金コンビが、揺るぎない絶妙のアンサンブルと、シルキーな音色のいわゆるフィラデルフィア・サウンドを駆使して、隙のない演奏を行っている。
「ハーリ・ヤーノシュ」は、オーマンディのマジャール人としての血が騒ぐかのように、切れば血が噴き出てくるような情熱的な指揮ぶりであり、ケルテスやセルなどと並んで、同曲のベストを争う名演ということができるだろう。
「キージェ中尉」は、難解な作品が多いプロコフィエフの諸曲の中にあっては、実に親しみやすい楽しい曲であるが、オーマンディも、変に高尚ぶらず、オーケストラともども楽しげに演奏している点が素晴らしい。
「火の鳥」は、オーケストラの卓越した技量を前面に打ち出した堂々たる名演ということが出来るだろう。
Blu-spec-CD化により、音質のグレードが一段とアップし、本名演を鮮明に味わうことができる幸せを噛み締めたい。
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