2013年04月07日

ヴァント&ベルリン・ドイツ響のシューマン:交響曲第4番/ブラームス:交響曲第1番&第4番


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シューマンの「第4」が超名演。

ヴァントは、本盤の少し前に手兵北ドイツ放送交響楽団とともに、同曲を録音しているが、それを遥かに上回る名演だ。

独墺系の大指揮者は、その最晩年にシューマンの「第4」の名演を遺して鬼籍に入る傾向がある。

フルトヴェングラー、カラヤン、ベームなど、いずれも素晴らしい名演を遺しているが、ヴァントも、本名演を持って、こうした大巨匠の列に連なることになったと言えるだろう。

全体の厳しい造型を堅持しつつ、これ以上は考えられないような情感の豊かな演奏を繰り広げており、録音面まで含めると、かのフルトヴェングラーの名演をも凌ぐと言っても過言ではあるまい。

ブラームスの両交響曲も名演だ。

ただ、ヴァントは、同時期に手兵の北ドイツ放送交響楽団と両交響曲の超名演を成し遂げており、シューマンの場合と異なり、手兵との名演の方にどうしても軍配を上げたくなる。

しかしながら、それは極めて高い次元での比較であり、本盤の演奏を名演と評価するのにいささかの躊躇もない。

特に、「第4」は、淡々とした速めの進行の中に、実に豊かなニュアンスが込められており、まさに名人の一筆書きのような枯淡の境地が一点の曇りもなく表現されており、「第4」演奏の理想像とも言えるのではないか。

同じタイプの名演としては、シューリヒト(特に、晩年のバイエルン放送交響楽団との演奏)やムラヴィンスキー、クライバーの名演が思い浮かぶが、クライバーは深みにおいて一格下。

ということは、録音面まで含めると、ヴァントの名演こそ、同曲最高の名演の一つと評価しても過言ではないだろう。

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classicalmusic at 21:18コメント(0)トラックバック(0)ヴァント  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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