2014年07月14日

コチシュのバルトーク:ピアノ作品集


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若き日の自信にあふれたコチシュが、自国の作曲家の作品に見せる鋭い感性が眩しく、余裕すら感じさせる名盤。

コチシュは、バルトークを得意とし、指揮者として、そしてピアニストとしても数々の演奏を行っており、CDも数多く発売されているが、本盤は、来日時に収録を行った若き日の名演である。

バルトークは、盟友のコダーイとともに、ハンガリー(及びその周辺諸国)の民謡採集を行い、それを自分のものとして昇華したうえで、様々な自作に活かしていった。

特に、バルトークの場合、ピアノ作品に、そうした作風が顕著にあらわれていると言える。

コチシュの演奏は、決して個性をひけらかすようなものではなく、むしろ、正統派のアプローチと言える。

もちろん、卓越した技量は持ち合わせているのだが、それをベースとして、バルトーク特有のハンガリーの民謡の語法が散見される各曲を、情感豊かに描き出していく。

実にリズミカルな運動性の中に、バルトークの歌がさりげなく、しかも十分に歌われており、音の響きは鋭く研ぎ澄まされ、透明であるのが効果的だ。

アプローチが正統的であるが故に、聴き手はゆったりとした気持ちで、バルトークの音楽の美しさ、素晴らしさをダイレクトに満喫することができる。

特に、「3つのハンガリー民謡」や「古い踊りの歌」は、そうしたコチシュのアプローチが楽曲と見事に符合し、感動的で清澄な名演に仕上がっている。

他方、「組曲」や「ピアノ・ソナタ」は、若きコチシュならではの勢いのある生命力と卓越した技量が全面に出た豪演と言える。

このCDは、コチシュの代表盤となる1枚だろう。

Blu-spec-CD化によって、音質が実に鮮明になったのも素晴らしい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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