2013年02月08日
スーク・トリオのブラームス:ピアノ三重奏曲全集&ホルン三重奏曲
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ブラームスはオペラを除いて、多岐にわたる分野において様々な傑作を遺したが、どちらかと言うと、管弦楽曲よりも室内楽曲の方が得意と言えるのではないかと思う。
そうした得意の室内楽曲の分野においても、ブラームスは様々なジャンルの数々の傑作を遺した。
本盤に収められたピアノ三重奏曲もその例外ではなく、作曲時期は第1番のように初期のものもあるが、第1番にしても晩年に改訂を施しており、その意味ではいずれも円熟の傑作と評価されるべきものである。
本盤のスーク・トリオによる演奏も、そうしたブラームスの室内楽曲の傑作の魅力を聴き手にダイレクトに伝えてくれる名演であると言える。
スーク・トリオの演奏は、いつものように、何か特異な解釈をすることによって聴き手を驚かすというものではなく、あくまでも自然体のアプローチだ。
ここには余計な表情はない。
本質に即したものだけが精選されているといった感じで、聴き甲斐のあるものになっている。
こうした真摯で誠実な自然体のアプローチが、作品そのものの魅力を最大限に発揮させることに繋がるものであると考える。
3曲とも、ブラームスが無駄なく書き上げた曲をまざまざと具体的に示すような演奏が繰り広げられている。
これは楽譜を表面的に演奏すればそうなるということではなく、作品を徹底的に研究したからこそ成し得たものだ。
特に第1番の曲を、これだけ緊密にまとめあげるのはなかなか容易なことではない。
第2番は第1番よりもアンサンブルをする楽しさをみせており、出来栄えも高く評価したい。
第3番は起伏感がとても明快だが、それでいてごつごつしたものにはならず、覇気と意欲にみちている。
併録のホルン三重奏曲も同様のアプローチによる名演で、ブラームス好みらしい素朴なホルンの音色で、しばしば憂愁を漂わせている。
このホルン三重奏曲の演奏は、きわめて味わい深く、何よりも、チェコが誇る名ホルン奏者のティルシャルのチェコの土の香りが漂うような野太い音色が魅力的であり、これを聴けるだけでも素晴らしい。
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