2014年01月16日
スメタナSQのモーツァルト:弦楽四重奏曲第17番<狩> &第15番
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何という素晴らしい名演であろうか。
精妙なアンサンブルの中に、モーツァルト特有の陽気さ、軽妙さ、悲痛さ、苦悩といった、さまざまな情感を盛り込んだ名演だ。
弦楽四重奏曲第17番「狩」は、まさに狩りを皆で楽しむような生き生きとした力強い生命力に満ち溢れている。
構築性を尊重し、明るく大きく歌い上げており、これはスメタナ四重奏団ならではの名演だ。
スメタナ四重奏団の各奏者の醸し出す絶妙のアンサンブルは、これぞ弦楽四重奏曲の醍醐味とも言うべき高次元の至高の音楽を構築している。
他方、第15番は、モーツァルトにしては珍しい短調の楽曲であるが、悲劇的な曲想の中でも、決して甘美なメロドラマには陥ることなく、常に高踏的な至純の美しさを失わないところが素晴らしい。
そのデモーニッシュな魅力には聴き手を引きつけて離さない魅力がある。
ここでも、スメタナ四重奏団の各奏者の奏でるアンサンブルは、これ以上は求められないようなレベルに達しており、4人の室内楽的なかけ引きも見事というほかない。
第17番「狩」と同様、録音も含めれば、同曲最高の名演と言っても過言ではないだろう。
いずれも彼らの最盛期の録音といってよいだろう。
録音は、世界初のデジタル録音として、前述のようにもともと素晴らしいものであるが、今般のBlu-spec-CD化によって、さらに素晴らしい極上の高音質に生まれ変わった。
モーツァルトの弦楽四重奏曲の録音史上、最高の名演の一つをこのように極上の高音質で味わうことができることを大いに喜びたい。
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