2013年02月11日

ラトル&バーミンガム市響のストラヴィンスキー:「ミューズの神を率いるアポロ」/「春の祭典」


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若き日のラトルならではの生命力溢れる凄みのある快演だ。

進境著しい手兵を率いて、「ラトル&バーミンガム市交響楽団」が世界の一流ブランドに駆け上がっていく時期の録音である。

まずは、「ミューズの神を率いるアポロ」は、その重量感溢れる音色に驚かされる。

特に、「アポロの踊り」における低弦の滴るような響きは、まさに未来の巨匠とも言うべき堂々たる風格に満ち溢れている。

ストラヴィンスキーが新古典主義に傾斜した時期の作品であるが、ラトルは、前述のような重厚さをも加味しつつ、得意のレパートリーであるハイドンを指揮する時のように、生き生きとした軽快さにも事欠くことはない。

同曲を得意としたムラヴィンスキーなどとは全く異なるタイプの解釈ではあるが、本盤も若武者ならではの名演と評価したい。

「春の祭典」も凄演。

ラトルは、聴き手を驚かすような個性的な解釈を行っているわけではない。

むしろ、ストラヴィンスキーが記した複雑なスコアをしっかりと踏まえつつ、その中で、鋭いリズムや音の強弱のダイナミズムなどを非常に強調した演奏に仕上げている。

緩急自在のテンポも思い切って駆使しており、まさに純音楽的な若武者の快演と言えるだろう。

ラトルは、近年にベルリン・フィルと同曲を録音したが、本盤には、それとは違った若々しい魅力に満ち溢れていると言える。

ラトルが音楽界に新しいページを投げかけてきた意義のあるアルバムと言えよう。

HQCD化によって、非常に鮮明な音質に生まれ変わったのも素晴らしいことだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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