2013年07月28日

小澤&サイトウ・キネンのマーラー:交響曲第9番


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素晴らしい名演だ。

これだけ感動的なマーラーを聴いたのは久しぶりだ。

小澤は、かつての手兵のボストン交響楽団とともにマーラーの交響曲全集を録音しているが問題にならない。

小澤のマーラーの最高の演奏は、サイトウ・キネン・オーケストラとの「第2」及びこの「第9」であり、これら両曲については、古今東西の様々な名演の中でも十分に存在価値のある名演と高く評価したい。

小澤の「第9」へのアプローチはいわゆる純音楽的なもので、彼の美質である率直な解釈、音と表情の美しさに加えて、白熱した感興が漲っている。

冒頭からしなやかな表情で、作品の多様に変化する情緒を表出するが、意力の強さが流れに強靭な力を与えている。

バーンスタインやテンシュテットの劇的で主観的なアプローチとはあらゆる意味において対照的であるが、だからと言って物足りなさは皆無。

小澤の、楽曲の深みに切り込んでいこうとする鋭角的な指揮ぶりが、演奏に緊張感といい意味でのメリハリを加味することに繋がり、切れば血が出るような熱き魂が込められた入魂の仕上がりとなっている。

ボストン響との旧盤はダイナミックなものの少しばかり軽いかなと感じていたが、今回の録音では、ダイナミックさと重厚さが見事に両立している。

さらに、終楽章コーダの消えゆくような細やかな音も、Blu-spec CD による高音質のおかげでとてもよく聴き取れて、耳を澄ましていると音の向こう側へ吸い込まれてしまいそうな感じを受ける。

筆者としてはバーンスタインの新盤以来の愛聴盤となりそうだ。

サイトウ・キネン・オーケストラも、小澤の確かな統率の下、最高のパフォーマンスを示している。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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