2013年02月12日

スウィトナー&シュターツカペレ・ベルリンのベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」


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この「第9」はまことに素晴らしい演奏で、ドイツの伝統様式を受け継ぐスウィトナーとシュターツカペレ・ベルリンの長く緊密な関係の頂点ともいうべき記念碑的録音と言えよう。

音楽史上最高傑作の一つであることもあって、ベートーヴェンの「第9」には数多くの名演が存在している。

過去の巨匠と言われる大指揮者が、数々の個性的な名演を成し遂げてきている中で、存在価値のある名演を成し遂げるのは容易なことではない。

そのような中で、本盤のような、必ずしも個性的なアプローチをとっているとは言えない演奏が、現代においてもなお名演との評価を受けているのは、ベートーヴェンの「第9」という音楽の魅力を、ゆったりとした気持ちで安心して味わうことができる点にあるのではないか。

スウィトナーの指揮は、いささかも奇を衒うことはなく、中庸のインテンポで楽曲全体を描き出しており、シュターツカペレ・ベルリンの演奏も地に足がついたいかにもジャーマンサウンド満載の重厚な重量感溢れるもの。

それでいて、まるでライヴ録音のような、生き生きとした音楽が展開されていく。

速めのテンポも良いし、ティンパニの強打、金管の強奏、木管の美しさ、弦の素晴らしいアンサンブルなど、どこをとっても非の打ち所のない素晴らしい名演だ。

さまざまな「第9」を聴き尽くし、最後にこの演奏に触れた時、「これぞ本物!」と確信できる類の名演で、良い意味での模範的な「第9」ということができるだろう。

スウィトナーの解釈そのものは何の変哲もないが、この演奏を明らかに超えるようなディスクを探すのは至難の技だろう。

録音が、残響豊かなベルリン・イエス・キリスト教会であることも功を奏しており、スウィトナー&シュターツカペレ・ベルリンの名演に潤いと奥行きの深さを与えていることを忘れてはなるまい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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